掛川城

掛川城

竹の丸

近代和風建築の美しさを備えた、
市指定有形文化財

茶事イメージ

明治から大正、昭和にかけての
建築美を今に伝える

竹の丸は、江戸時代より続く葛布問屋「松屋」を営んでいた松本家が明治36年に本宅として建築した、桁行10間、梁間7間半の平屋建て寄棟造りの建物です。
建具や欄間、取手の小物に至るまで行き届いた材へのこだわりや意匠は、近代和風建築の美しさと松本家の建築に対するこだわり、職人の技術の高さを示しています。
平成19年1月30日に掛川市から文化財指定を受け、同年6月からの修復工事を経て平成21年5月30日に落慶式を迎え、一般公開されています。

歴史イメージ

掛川城の郭「竹の丸」と
葛布問屋「松屋」の歴史

天正18年(1590年)、豊臣秀吉によって第6代掛川城主に任命された山内一豊は、これまでの城郭に郭(くるわ)を付け加え、城を拡張しました。この時期に「竹の丸」の郭も造成されたと考えられています。竹の丸は天守や本丸などの城の中心部へと続く道筋にあたり、防衛の拠点として家老などの重臣の居住地に割り当てられていました。

掛川城の城下町で代々葛布問屋「松屋」を営んでいた松本家は、掛川藩御用達の問屋として名を馳せていました。明治時代になると、松本家は掛川の財界を代表する名家となり、明治36年に掛川城の郭「竹の丸」に邸宅を建築しました。
葛布団屋をいつ頃まで営んでいたかは不明ですが、昭和11年に松本家が東京へ転居することとなり、竹の丸の邸宅は掛川町(当時)に寄贈されました。戦後は市の厚生施設や多目的施設として市民に活用されてきました。

開館時間
見学 9:00〜17:00
(入館は16:30まで)
休館日
年中無休
入館料
大人100円・小中学生50円
(20名以上の団体の場合、大人80円、小中学生40円)

貸室利用(会議やサークル活動、お食事会など)も可能です。
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